2019年3月27日水曜日

ヤマザキミシン修理 AG-002

アックスヤマザキさんの山﨑範夫のミシンを
修理でお預かりしました。
長期間使用していないとの事でメンテナンスをご依頼です。


長期間動かされてなかったのでミシンの回転が
重くなっていました。
分解して各部の清掃、注油調整を行いました。
メイン基板やモーターも点検しましたが
問題はなさそうです。
上軸にサビを発見しました。
年数が経過するとやはりサビは避けられません。
研磨してサビを落としました。
回転もスムーズになりました。
背面カバーと前面カバーを取り付け全体の
調整をして点検と試縫いを行いました。
動きも軽くなり軽快に縫えています。
年数は経過していますが末永くお使い下さい。


2019年3月14日木曜日

三菱ミシン修理(古いミシンの修理)

「モーターベルトが切れ、コントローラーを失くして縫えない」とのご依頼で三菱の60年くらい前のミシンをお預かりしました。
動きに問題ないようですが整備します。
針板を取り外しました。
矢印部分の溝にホコリが溜まると送り歯の動きが悪くなります。外しましたので掃除しました。
底からの画像です。
経年で油汚れが目立ちます。パーツクリーナーで汚れ落としを行いましたが、時間が掛かりそうなので分解することにしました。
家庭用の分解はあまり行ったことがありませんが、割と簡単に分解できました。
洗剤を使い部品の油汚れを落とします。
縫い目の長さ調節部分ですが、ダイヤルを回しても変更できません。
矢印の突起物が出てくるのですが、分解して直しています。
突起物は矢印部分に当たり、前進と後進の長さを左のレバーで調整しますが、当たっていませんでした。 長さの変更が出来るように調整しています。
下糸巻きです。
ゴム輪は交換済みでしたが、はずみ車に当たっていませんでした。 矢印のネジ調整でゴム輪が当たるように調整しています。
針棒クランク(針を上下させる)ですが、糸が絡んでいました。
引っ張りましたが、切れてしまい針棒を取り外して絡んだ糸を取り除きました。
底部分です。
洗剤で汚れを落とし組み立てました。
随分ときれいになり、快調に動いています。
点検整備を行い、試し縫いですが業務用の糸が外れてしまいます。たまたま三菱のMに引っ掛かりきれいに縫えました。
200M巻の糸では問題ありません。 末永くご使用ください。

2019年3月11日月曜日

ジャノメミシン エクセル18SPの修理 (返し縫いが出来ない)

ジャノメ エクセル18 返し縫いが出来ないミシンをお預かりしました。
点検を行ったところ、模様選択ダイヤル不動、全体の動作も悪い状態でした。
底カバーを取り外しました。30年くらい前のミシンですが、あまりご使用されていないようで、ホコリも少なくきれいな状態です。
上カバーを取り外しました。
きれいな状態ですが、グリスの劣化で固くなっていました。 この後に洗浄しています。
模様選択ダイヤルの裏側になるカムユニットが油切れで固くなっていました。
パーツクリーナーで洗浄して注油を行い、ダイヤルを少しずつ動かし正常にしています。
返し縫いの切り替え部分です。
こちらもグリスが固くなり、動作不良を起こし、返し縫いが出来なくなっていました。
切り替えのレバーを取り外しました。
劣化したグリスを取り除き洗浄しています。
洗浄後、組み立てて動作を確認を行い、問題なく切り替えできるようになり、新しいグリスを塗っています。
送り歯の上下カム、カマの回転ギアなどを掃除してグリスを補充しています。
全体の点検と注油、糸調子を合わせ、動かなかった模様選択ダイヤルも正常にしています。
頑丈な造りになっていますので、まだまだご使用可能です。 末永くご使用ください。

2019年3月7日木曜日

JUKIミシン修理 TL90糸調子があわない

JUKI TL90「糸調子があわない」修理で全体点検整備もご依頼頂きました。
このミシンも29年前に誕生してマイナーチェンジを繰り返して現在も後継機種が販売されています。
底カバーを開け点検していると、やはり経年劣化で糸切りカムに亀裂が入っていました。
今は、糸も切れるでしょうが、部品の供給がある内に交換をオススメしました。
糸調子不良の原因のひとつに釜の油ぎれがあります。
矢印の部分に油を半滴差すとそれだけで改善します。
糸取バネですが、なにか違和感があり糸取バネを取り外すと加工してありました。
運動量が不足していたので交換しています。
糸切りカムの交換で取り外す為に、下軸を右に移動する必要があり黄色い矢印のパーツのネジをゆるめて移動させ取り外しました。
取り外した糸切りカムです。
亀裂が入ってます。
左の新しいカムと交換します。
上カバーも開けて各部の点検注油を行っています。
ご使用のボビンケースは、純正品ではなく糸切りの残量がみじかくなってしまいます。
新しいボビンケースをお付けしました。
底カバーですが、経年の割にはきれいな状態です。若干の油汚れがあり掃除致します。
きれいにしましたが、若干の変色でこれ以上はきれいになりません。

全体の注油と掃除を行い、試し縫いもきれいに縫え動作音も良好です。
永年ご使用されていますが快調になりました。
末永くご使用下さい。

2019年3月1日金曜日

シンガーミシン修理 S3000 動きが悪い

シンガーミシンS3000動きが悪いミシンをお預かりしました。
20年くらい前のミシンになりますが、頑丈な造りでたくさん販売していました。

見積もりの為、電源を入れたところランプが点灯しません。前面カバーをはずして基板を点検したところ、矢印部分のコネクターを手で触ると電源が入ったり切れたりします。


基板を取り外し裏返してみるとハンダの劣化が原因とおもわれ、ハンダの手直しをして問題なく電源が入りました。
動かない原因は矢印部分の針棒クランクが固着していました。
分解して針棒クランク部分を取外します。
矢印部分が黒く汚れています。クランクロッドが焼き付きをおこしているようです。
劣化したグリスを除去して新しいグリスを塗りました。
問題なく動作します。
各部品を組み付けて調整致しました。
丸印の釜を駆動しているギア、布送りを駆動している各部に清掃後、にグリスを塗っています。
ベルトにテンションをかけているローラーから異音がしていたので分解して清掃後、グリスを塗り音は無くなりました。
布を送る送り歯の高さが低かったのでこのままでは、布を送るのに支障がでますので既定の高さに調整致しました。
全体の点検・整備を行い音も軽く、
動作も良好になり問題なく縫えております。
ボタンスイッチも正常です。
末永くお使いください。