2019年4月24日水曜日

シンガーミシン修理 401A

50年前にアメリカで買ったミシンを修理でお預かりしました。
このミシンは、機番から調べてみるとアメリカ南東部ノースカロライナ州のアンダーソン工場で1961年に製造され58年ほど経過しているようで、私も初めて見るミシンです。
糸が釜に絡んでからが調子が悪いとの事で
すべり板を開け針板をはずします。
針板には、ネジでは止まっていなく本体の
右下にレバーがありこのレバーではずします。
レバーをUPの位置にすると針板が持ち上がり
UNLOCKの位置で更に上がり針板を外すことが出来ます。
釜部を開口し確認をした所、画像の黒い金具
(釜回転止め)がずれていました。
内釜を固定は出来ていますが、糸抜けの調整が必要です。

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糸ぬけを調整し、内釜を装着しました。







試縫いをし、正常に縫える事を確認して
修理完了です。
末永くお使えいただける事と思います。

2019年4月5日金曜日

JUKIミシン修理 TL98SP はずみ車が固くて回りにくい

JUKI職業用ミシン(シュプール98スペシャル)
はずみ車が固くて回りにくいミシンを修理で
お預かりしました。


底カバーを外して点検したところ、上下送り軸の左部が
固着していました。
矢印の部分やその他も古いミシン油の固着がひどく、動作に影響があります。軸を抜き研磨して固着を除去後、
新しいミシン油を差して組立です。
矢印の送り台も固着で動きがスムーズではありません。
送り台の軸をぬき固着を除去しました。
その他の古いミシン油の固着や汚れを清掃して
全体の注油や調整をして組立です。
試し縫いをして問題なく縫えています。
末永くご使用下さい。
最後にミシン油についてお話しておきます。
ミシン油は通常、無色透明で臭いません。色が黄色くなっていたり臭いがしたら古くなっていますので、新しいミシン油をご購入下さい。




2019年4月2日火曜日

べビーロック修理 BL66リミテッドエディション 針留め板が外れた

ベビーロックBL66LE針留め板が外れたロックミシンを
お預かりしました。
点検した所、針留め糸案内を固定しているビスが取れて
針留め板が外れていました。
まずは、掃除をする為に全体のカバーを外し、針留めと
針棒の分解しました。
外した針留め組と針留めネジ、その下の矢印の部品が針留め板です。針留め組の中央左に見えている針留めリンクピンも緩んでいました。
この部分は、指で押して動いてはいけない部分です。





針留め組を下からのぞくと、針留め板を固定している
糸案内を大変小さいカメラビス2本で固定してます。
矢印の1本が振動でゆるんでなくなって糸案内がずれて
針留め板が取れてしまっていました。




針留め板を2個入れて糸案内とリンクピンを固定して
元どおりに組み付けて完了です。カバーを取り付ける前に各部の固着やサビを除去して、注油や調整をしてカバーの取り付けです。
エアースルー機構の管の内部も掃除をして糸の通りも問題ありません。
カバーを取付て試縫いを行いました。
糸調子の微妙なズレを内部のワイヤーで
調整し問題なく縫えております。
末永くご使用下さい。