2019年7月27日土曜日

JUKI 職業用ミシンTL-25DXの修理(動かない)

JUKI シュプール25DX 動かないミシンをお預かりしました。 コントローラー、針上下ボタン、糸切りボタンすべて作動しません。
ランプも点きません。
ヒューズの点検、断線確認、コネクターの取り付け直しを行いましたが、直りません。
メイン基板不良のようで、発注いたしました。
入荷した基板は若干の仕様変更があるようです。交換後は問題なく作動しています。

針棒付近の掃除と注油、針穴糸通しの調整のため、分解しました。
整備後は、正常に作動しています。
底カバーを取り外しました。
白い綿ホコリが沢山あり、掃除が必要です。
掃除を行ない、必要箇所に注油・グリス補充を行い軽快に作動しています。
メイン基板交換の修理でしたが自動糸切り、針上下、ランプ点灯、コントローラーの動作も改善し、縫い目や動作音に問題なく修理完了です。
末永くご使用ください。

2019年7月25日木曜日

シンガー メリット SR-628 糸調子不良の修理

シンガーSR-628 糸調子不良のミシンをお預かりしました。
長くご使用されていません。 針振り不良やモーターベルト付近の音も大きいようです。
糸調子ですが、表は良いのですが、裏がループ状になります。
糸調子ダイヤルが効いていないようです。
糸調子ダイヤルを点検すると押えを下げても内部の皿が締まりません。分解して調整します。
押えを上げた時に矢印部分の糸調子ダイヤル連結板が動きません。
押えを上げた状態で長期間、動かされていないようです。
糸調子器を緩める連結板を取り外しました。
錆びや汚れで動かなかったようです。
錆びや汚れを掃除しました。
連結板も錆や汚れがあった為、分解して掃除しました。
ジグザグ時に振り幅ダイヤルを最大にしても針が振りませんでした。
矢印のクランクロット部分の注油で改善し、分解は必要ないようです。
針棒ですが、錆と汚れがひどく分解しました。
そのまま使用すると固着して、更に大変になります。
サンドペーパーを使いきれいに錆と汚れを落とし、組み立て調整を行っています。
底部分です。  きれいな状態でしたので点検と注油を行い、良好に動いています。
モータープーリー(ベルトギア)部分ですが、音が大きかったので掃除と、ベルト張りの調整を行っています。
糸調子ダイヤルを緩める連結板の不動で糸締まりが悪かったのですが、掃除組み立て後は、調整可能になりきれいな縫い目が出ています。

30年くらい前の電動ミシンですが、分解修理を行い、問題なく使用できるようにしています。
保存状態がよくきれいなミシンです。
末永くご使用ください。

2019年7月14日日曜日

ベビーロック BL-66の修理 (縫い目が浮く、糸通しできない)

ベビーロック BL-66 縫い目が浮き、糸通しができず、長くご使用されていないロックミシンを全体整備でお預かりしました。
底カバーを取り外しました。
長い期間、放置されていて固着していましたが、固着部分を叩いて汚れを落とし、動くようにしています。
メス、ルーパー部分ですが若干のホコリがあります。掃除を行い点検しました。
送り歯付近です。
掃除を行い点検を行っています。
ホコリを除去した後、注油をおこなっています。
経年により、赤矢印の針留めピンの固定ネジがゆるんでいました。黄色矢印のネジを緩めてピンを外して針留めピンの固定をします。
針留めピンの固定ですが、上から覗き込み矢印の先の黒い部分のネジを締めて固定します。

針穴糸通しの交換です。矢印の先にフックがあるのですが、上の糸通しは先が欠損していたので通りませんでした。 交換しています。
試し縫いを行ったところ、生地から糸が浮いていました。 引っ掛かりやすくなる為、糸締まりを強くします。
糸締まりを強くしました。
これで引っ掛かりもないと思います。
ご自分で調整する場合は、前面カバーを開けるとマイナスネジがあります。
+-の方向に回すと調整できますが、今回は本体内部で調整しました。
全体の点検と掃除・注油を行い正常に動き、きれいな縫い目が出ています。
試し縫いを繰り返して問題はなく、修理完了です。 末永くご使用ください。

2019年7月12日金曜日

ベビーロック コンパニオン 5300の修理

ベビーロック コンパニオン 5300 コントローラーを踏んでも動かないミシンをお預かりしました。
点検したところ、コントローラージャックが悪くなっていました。
発注していたパーツと交換します。
コントローラージャック部分が破損していました。経年による劣化とピンジャックの抜き差しにより破損したようです。
モーターの上にあるコードでメイン基板と繋がっています。
結束バンドを切って取り外します。

下の画像が新しジャックです。
差し込み部分が長くなり、破損しないようにテープで強化されています。
配線(コード)をメイン基板に取り付け、スイッチの土台部分にジャックを取り付けます。
ジャック部分の固定ネジをしっかり締めて固定しました。
上フタ部分です。
あまりご使用されていないようで、きれいな状態です。簡単に掃除を行い注油しています。
底カバーを取り外しました。
ホコリを取り除き、点検・注油を行っています。カマに若干のキズがあり、研磨しました。
全体の点検と掃除、注油を行い、軽快に動きだし、糸調子もきれいに合わせました。
コントローラーは問題なく作動して、修理完了です。 末永くご使用ください。

2019年7月5日金曜日

ブラザー BC-6000の修理 「下糸巻き軸に糸が絡んだ」

ブラザー6000 下糸巻き軸の受け皿に糸が絡んだミシンををお預かりしました。
15年ほどご使用で、下糸を巻いた時に糸が絡んでしまい動作が悪くなっていました。
点検・注油もご依頼頂き、前面パネルを取り外しました。
ホコリも少なく、あまりご使用されていないようです。
下糸巻きの受け皿の下に糸が絡んでします。
強引に受け皿を取り外すと爪が折れてしまいます。  慎重に取り外します。
あまり固く巻き付いていないようで、引き上げて取れそうです。
受け皿を取り外し、絡んでいた糸も除去しました。 下に巻き付く原因ですが、糸のたるみと糸案内に糸を掛けるのが不充分だった時に発生します。 下糸巻きは糸の張りにご注意下さい。
カマの部分ですが、若干のホコリがあります。
この状態を見て、ほとんどご使用されていないようですが掃除と注油を行います。
カマのホコリを取り除き、注油「全体)を行っています。
経年からすると全体の注油が必要だったと思われます。

その他は、自動糸通しの油切れによる動作不良の改善、内ガマにキズがあり交換しました。
整備後は、動作良好になり縫い目に問題なく修理完了です。 末永くご使用ください。