2018年9月22日土曜日

ブラザーミシン イノヴィス N-80α の修理

ブラザーミシン N-80α 動くが縫えない
ミシンの修理をお預かりしました。
糸カセット式のコンピューター刺しゅうミシンで上糸をカセット内で掛けて、左上から押し込むと針まで糸を通してくれる優れ物です。
標準装備の刺しゅう機も付いています。
修理依頼内容が、「縫えない」でしたので、点検したところ、下糸をすくってくれません。

針とカマのタイミングが、ズレているようで前面カバーを取り外しました。
カマ付近の画像です。
糸ホコリが溜まっています。 
よくご使用されているようです。

縫えない原因は針とカマのタイミングがズレていました。
針が最下点から5~6ミリ上昇した時点で、カマの剣先が針の後ろを通過しないと縫えません。 
ちょっと遅れていて調整が必要です。

上軸のタイミングベルトギアです。
ギアの溝を埋めるように黒いホコリが挟まっています。このホコリにベルトが乗り上げてズレたようで、ホコリを取り除いて掃除した後に、ベルトを逆にズラしてタイミングを合わせました。

ベルトは配線カバーの奥にあり、カマのタイミングを合わせ後、配線を繋げています。
何本もの配線が集中していて、間違えないよう注意が必要でした。
カマの付近ですが、ホコリが溜まっていたので掃除して注油しています。
中央に写っている黒いひし形の部品は、市販のカッターの刃です。
最近の自動糸切りミシンは、ほとんどカッターの刃を使っています。
※職業用ミシンは、耐久性のあるメスを使っています。
全体の掃除と点検・注油を行った後に前面カバーを取り付けます。
前面カバーを取り付け、試し縫いを繰り返し行い、動作音、縫い目に問題なく修理完了です。
今回の修理は、よくご使用頂いているミシンで内部のホコリがタイミングベルトに挟まり、起こった修理です。定期的に内部掃除を依頼されることをオススメします。

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