2018年10月24日水曜日

ブラザーイノヴィス N-150の修理

 
ブラザーN-150 「異音がして糸がループ状にに裏側に出てしまう」症状のミシンをお預かりしました。
この機種は別売りで刺しゅう機が取り付けられるミシンで、自動糸調子、タッチパネル、簡単な針穴糸通し装置、文字・模様縫いが出来ます。

ミシンキルトに対応したニーリフター(膝上げ)も取り付けられます。
ご依頼の修理箇所を確認する為、前面カバーを取り外しました。

よくご使用されていらっしゃるようで、カマ付近にホコリが詰まっていました。

針棒付近もホコリが溜まっています。
まずは、コンプレッサーを使いホコリを除去して点検しました。
異音の原因は、針棒クランクの摩耗で針棒に上下のガタがありました。
注文していた部品と交換いたします。
針棒クランクとクランクロット(軸受)です。
これ2つのパーツがはずみ車からの回転運動を、針棒の上下運動に変えるパーツになります。
たくさん縫われると針棒にガタが出てしまい、この部品の交換が必要になります。
また、焼き付く場合もあります。
クランク部分を取り外した画像です。
先に糸調子器を取り外し、クランクを取り外しました。
この後、新しいクランクを取り付けています。


もう一つの修理内容のループ状に裏に糸が出る原因は、外ガマに傷があり内ガマとの摩擦が増え、内ガマと回転止めからの糸が抜けにくくなっていた為です。

傷が多数あり、注文していた外ガマと交換します。
取り外した外カマです。
この後、内部にあるカマ駆動ギアの掃除を行いグリスを添付して新しいカマを取り付けました。
傷ついた外ガマ部分を拡大しています。

傷が少ない場合は研磨しますが、今回は交換が必要でした。
クランクを交換して、カマも交換しましたので組み立てになります。
取り外していた糸調子器を取り付けた後、前面カバーを取り付けました。


今回の修理は、針棒クランク、外ガマ、内ガマ糸切りメスなどの交換を行いました。
通常は交換が必要なのは1カ所ぐらいですが、たくさんご使用されると交換箇所も複数になります。
交換後、全体の点検・調整と注油を行い軽快になり、試し縫いも問題なく縫え修理完了です。
当社では安心の修理保証をつけておりますので、今後もお困りのことがあればお気軽にご相談ください。




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