JUKI MCS-900
カバーステッチミシンを目飛び修理でお預かりしました。
まったく縫えないのではなく、数センチに2~3針目飛びしてしまいます。
綿の厚手の生地で目飛びするようでは、ニット生地は縫えません。
2本の針とルーパーの調整が必要な為、針板を取り外しました。
針の後ろを通過するとき、隙間がありました。
これが原因で、隙間なく通過するように調整します。
底板を外し、前後の調整ネジがあり、取り付けネジを緩めて前後調整しましたが、隙間を無くすまでの調整はできませんでした。
ルーパーの取り付け土台のネジを緩めて、土台を前方に移動させて調整いたします。
左針とルーパーの隙間が無いように調整しました。
右針も隙間なく調整しています。
この後に針が曲がらないように針受けも取り付けています。
回転式の天びんを採用しています。
工業用のインターロックミシンはこの方式です。
他のメーカーのカバーステッチミシンは上下する天びんを採用しています。
ニット生地で試し縫いを行い、目飛びもなくなり修理完了です。
カバーステッチやチェーンステッチ、まつり縫いなどの環縫いミシンは、目飛びするとそこからほつれてきます。
目飛びしないように入念に調整が必要でした。
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