2018年11月27日火曜日

シンガー マイレディ S1000EXの修理

シンガーS1000EX 返し縫い不良とスタート・ストップボタンの動作不良でお預かりしました。
シンガーの20年くらい前の電子ミシンです。
自動糸調子、全自動ボタンホール、針穴糸通しなどついてよく販売していました。
カマの底カバーを取り外しました。
ホコリがぽとりと落ちてきました。
20年来のホコリです。
カマ付近ですが、ホコリが溜まっています。
カバーを取り外す前に送り歯の高さが低いと感じていましたが、隙間にホコリが詰まっていて針板に当たっていました。 ホコリを取り除くと送り歯の高さは正常になっています。
スタート・ストップ基板です。
新しいパーツはもう無いので中古パーツを使い交換しています。
はずみ車部分です。
回した時に異音と引っ掛かりがあり、分解してはずみ車とバネの洗浄を行い、注油で軽く動くようにしています。
全体の点検・注油を行い、試し縫いを繰り返し問題なく縫え修理完了です。
20年くらい経過していますが、整備を行いスムーズに動作してくれました。
末永くご使用ください。
 

2018年11月22日木曜日

ブラザーミシン修理 PS-202 はずみ車が重い

ブラザーミシン PS-202型 はずみ車が重くスタートするとエラーが出てしまいます。
コンパクトミシンのベストセラー機種です。
重い原因を解消することで直ると思われ分解します。
前面パネルを取り外し、点検したところ重たい原因は上軸の軸受け部分が固着しているためのようです。
電子基板と針棒連結部分を取り外し、軸受を固定しているネジを緩めて上軸を取り外します。
上軸を取り外しました。
ドライバーと金槌を使い固着していた部分を移動させてみると黒くなり、焼き付き状態でした。
サンドペーパーを使い、研磨して軽く動くようにしました。
研磨した上軸を取り付けます。
タイミングベルトと針棒クランクを取り付け縫えるように調整します。
メイン基板を取り付けました。
配線を繋げて、内部の掃除と全体の注油を行いました。
試し縫いを繰り返し、軽くなりエラー表示も解消し、問題なく縫え修理完了です。
当社では安心の修理保証をつけておりますので、今後もお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

2018年11月20日火曜日

JUKI 職業用ミシン修理 SPUR25DX (糸切れ)

JUKI シュプール25デラックス 下糸を上げる時に糸が切れるミシンをお預かりしました。
職業用ミシンの定番、シュプールです。
10年ほどご使用の為、全体整備もご依頼頂きました。
下糸を取り上げる時に糸がハサミで切った時のようにきれいに切れてしまします。
珍しい症状で、針板と底カバーを取り外して点検しました。
カマを取り外した画像です。
カマの剣先に粘着物が付いていて糸が滑らず切れていました。
きれいに拭き取り、掃除と注油で回転もスムーズになっています。
全体の点検時に糸切りカムを見たところ、亀裂が入っていて、了承を頂き交換することにしました。
(亀裂が入っていても糸は切れますが、負荷が掛かった時に破損してしまいます。)
取り外した糸切りカムです。
(真横に亀裂が入っています)
カマの回転軸を動かしてカムを取り外しましたが矢印部分にネジの締めた痕が残っていて、これが組み立て調整の時に邪魔になります。
キズをヤスリで研磨した後、組み立てしました。
通常、糸切りカムの取り付け調整には時間が掛かるのですが、今月2台目で前回よりも時間短縮が出来ました。
ミシン底部分と底カバーを掃除と注油を行っています。
糸切りの試しですが、20数回行いましたが、問題なく切れ修理完了です。
全体のメンテナンスを行いましたのでしばらくは問題なく縫えると思います。
末永くご使用ください。

2018年11月17日土曜日

JUKI SPUR 30DX修理(注油箇所)

JUKI SPUR 30DXを修理でお預かりしました。 分解整備を行い修理完了しましたが、注油をされていらっしゃらないようで、今回注油箇所をご案内いたします。
カマの部分です。中カマは固定になっており、外カマは回転しますので注油が必要です。
右の矢印は、送り歯の上下運動軸で注油が必要です。
カマは注油後、余分な油を拭き取ります。
矢印の先の穴は、下軸(カマ回転軸)があり月に1度、1滴くらい差してください。
右は上の回転軸です。左は針棒及びクランクに油を差す穴です。
月に1度、1滴くらい差してください。
右の穴は上の回転軸に、左の穴は送り運動ロットに油を差す穴です。
月に1度、1滴くらい差してください。
不調の際は上記の穴に注油して頂くと調子よくなる場合があり、お試しください。

2018年11月14日水曜日

JUKI ミシン修理 TL-98SP 異音がして目飛びする

JUKI TL-98SP 異音がして目飛び、糸切れが発生するミシンをお預かりしました。

JUKIの人気の職業用ミシンです。
十数年経過していますので全体整備もご依頼頂きました。
上カバー、側面カバー、底カバーを取り外しました。
内部はご使用年数からすると綺麗な状態です。
底の部分ですがホコリもあまりありません。

矢印の部分が糸切りカムですが、亀裂が入っています。
現在は糸が切れていますが、ご了承を頂き、交換することにしました。
交換するには、カマとカマの回転止めを取り外し、下軸のギアと軸の振れ止めのネジを緩め矢印のように軸を右にスライドさせて、カムを取り外します。
亀裂が入ったカムと新しいカムです。

交換には針の高さが1.72ミリ下がった位置で、調整が必要になり難しい作業になりますが、交換しました。
カマにキズがありました。
糸切れやささくれの原因になりますので、サンドペーパーで研磨しました。
はずみ車のクラッチ、クラッチバネです。
経年でクラッチの不具合がでますので、内部の古い油を洗浄し組み立てました。
底とカバーです。
掃除と注油、グリスの除去と補充を行っています。
亀裂が入った糸切りカムで、負荷が掛かった時に半分に割れたりします。
交換後、糸切り具合を点検しました。
20数回連続で切れたので問題なさそうです。
全体の掃除と注油、点検を行い試し縫いを繰り返し問題なく縫え修理完了です。

糸切りカムを除く内部の状態は良好で当分の間ご使用できそうです。

当社では安心の修理保証をつけておりますので、今後もお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

2018年11月13日火曜日

ブラザーミシン修理 ソレイユ80 (動きが悪い)

ブラザー ソレイユ80 動きが悪いミシンをお預かりしました。

ブラザーCPS72シリーズです。
液晶画面に模様、押え、縫い目の長さなどの表示が出て、操作が間違った時はエラーメッセージを表示してくれます。
スーパー糸通し、自動糸調子など充実していてよく販売しました。
前面カバーを取り外してカマの部分です。
ホコリが溜まっていて、よくご使用頂いているようです。
全体の掃除後、注油を行いました。

動きが悪い部分の判断が出来ず、針棒・押えユニットが悪いのではないかと思い、連結部分のネジを緩め移動させました。
矢印の部分を手で回したところ、軽く動いてくれましたので針棒・押えユニットではないようです。
はずみ車・上軸ユニットです。
軸の回転を受ける丸い軸受部分が固くなっていました。
研磨と注油を行い軽く動くようにしています。
矢印部分は糸切りメスです。
まだ切れていましたが、交換しています。
(簡単に交換できるようにカッターの刃を使用しています)
全体の点検・整備を行い軽く動くようにしています。
試し縫いを繰り返し問題なく縫えて修理完了です。

当社では安心の修理保証をつけておりますので、今後お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

2018年11月8日木曜日

ブラザーミシン ミモレ B-894 の修理

ブラザーミモレ ランプは点くが液晶パネルが点かない、他の動作もまったくできないミシンをお預かりしました。

ブラザーの枠刺しゅうが出来る初期型です。
文字やサンリオキャラクターが刺しゅう出来てたくさん販売いたしました。

25年くらい前のミシンなので、パーツはありません。  
毎日入荷するネット販売の引き取りミシンから部品を調達しました。
引き取りから3週間くらい掛かってしまいましたが、程度の良いメイン基板が入荷しましたので交換しました。


試し縫いを行ったところ、上糸が強く糸調子装置の分解が必要でした。
矢印の下に糸を送りだすモーターがありガードしているカバーを取り外します。
矢印の部分が糸を送り出すギアで上部が2つのローラーで糸を挟んで送り出します。
分解の為、ローラー部分を取り外しました。
矢印のギアが軸に固着しています。
ギアを取り外しました。
固着していた軸です。
古い油が劣化して固着していたので拭き取り後組み立てました。
カマの部分はあまりホコリもなく、あまりご使用されていないようです。
点検と注油を行っています。
底の部分ですが、掃除を行い点検と注油をしています。
全体の点検と試し縫いを繰り返し、動作も問題なく修理完了です。
経年で、液晶が若干見づらくなっていますが、動作に問題はありませんでした。

試し縫いです。
糸調子装置の分解で自動糸調子も良好で、文字縫いもきれいに縫えています。
基板以外は程度も良く、まだまだご使用できそうです。

当社では、安心の修理保証をつけておりますので、今後もお困りのことがあればお気軽にご相談ください。