2019年1月31日木曜日

ジャノメミシン修理 6100 コードリール交換

ジャノメ 6100型 コードリール交換と全体整備でお預かりしました。
15年ほどご使用だと思われます。

底のカバーを取り外してコードリールの配線を取り外します。
以前は、コードリールと配線が付いていましたが、最近はコードリールのみ入荷になり、はんだ付けを行い、本体に取り付けます。
本体の後方にある狭い隙間にコードリールを入れていきます。指とかは入りませんので押し込みました。
コードリールの脱着は、狭い隙間にドライバーを差しこんで行います。 よくネジが内部に落ちてしまい、イライラすることもあります。
この狭い場所のネジは、なかなか探せません。
コードリールを取り付け、内部の点検と掃除を行いました。
カマの回転ギアです。
古いグリスを取り除き、新しいグリスを塗っています。 また、送りの上下カムにもグリスを塗ります。
組み立て後、全体の点検と試し縫いを行い、問題なく縫え修理完了です。

末永くご使用ください。

2019年1月24日木曜日

ブラザーミシン修理 プロフィール B-697 糸切り不良

ブラザーミシン プロフィール 697型、糸切り不良でお預かりしました。
ブラザーの電子ミシンで最初に自動糸切りが採用されたミシンです。
前面カバーを取り外しカマ付近を見ましたが、経年によるホコリが溜まっていました。
このミシンのパーツは、ほとんどありません。
不調箇所の糸切り装置部分を中古パーツと取り替えました。
模様カムの画像ですが、スーパー模様(縁かがり等)の時に、カタッ、カタッと定期的に音がします。 カムの回転部分の接続が悪くなっているようです。
カムの回転軸です。
締め付けているネジを緩めて、偏心になったいる軸受を、回転させると軸が奥に動いてくれます。微調整により、回転軸ギアのガタがなくなり、音は改善しました。
 
全体の点検と注油を行い、ボタンホール、前後送り等を調整して、試し縫いもきれいに縫えて修理完了です。
末永くご使用ください。

2019年1月22日火曜日

JUKIミシン SPUR 98スペシャルの修理

JUKI シュプール98スペシャル 糸調子不良と全体整備でお預かりしました。
ご使用頻度は少ないようで内部のホコリも少なく、外装もきれいなほうです。

はずみ部分です。油切れにより下糸巻きの不具合がでますので分解して、汚れを取り除き注油しています。
底カバーを取り外しました。
内部のホコリは少なく、掃除を行ったあとで、古いグリスの除去と注油を行っています。
糸切りカムです。
亀裂が入っていた為、交換することにしました。
取り外した糸切りカムです。
右側のカムに亀裂が入っています。
新しいカムと交換しました。
針板を取り外した部分ですが、ホコリがあり掃除後、注油しました。
カム交換した時に、取り外したカマですが回転が悪く分解して研磨します。
カマを分解しました。
中央が中カマです。中カマの外周の滑りが悪くサンドペーパーで研磨しました。
カム交換を行い、カマを研磨しましたので糸調子も改善して修理完了です。
10年以上ご使用ですが、全体整備しましたので、末永くご使用ください。

2019年1月21日月曜日

シンガーミシン プレミオ7220 糸調子不良

シンガーミシン プレミオ 7220 縫い目がきれいにならないミシンをお預かりしました。
15年ほどご使用のミシンです。
丈夫な造りで、懐部分とかは、アルミ製です。現在は職業用以外はほとんどありません。
黄色い糸が裏側にループ状に出ています。
糸調子を強くしても改善しません。
針板を取り外して点検しました。
矢印部分に針が当たって尖った状態になっています。 これが原因のようです。
ヤスリを使い研磨しました。
針棒の針振りの動作が悪く、矢印部分の掃除と注油で改善しました。
お預かりした時から針が斜めになっていて、取り替えましたが同じ症状です。針の取り付け部分に問題があるようで矢印の針棒を取り外しました。
急ぎの修理でしたので、引き取りミシンより針棒を取り外しました。
右がお預かりした分ですが、針挿入部分がが削れています。 永年の針取り替えで悪くなったようです。
針棒、内ガマを取り替えて内部掃除、注油を行い試し縫いに問題なく縫え修理完了です。
末永くご使用ください。

2019年1月19日土曜日

ベビーロックミシン 衣縫人 目飛び修理

ベビーロック 4本糸ロックの衣縫人をお預かりしました。
縫い目が飛んでしまいロックできないミシンです。 針やルーパーの点検から始めました。
針と、下ルーパー・上ルーパーの出合いと隙間がズレていました。

下ルーパー部分です。
上の矢印のネジで高さを合わせ、下の矢印のネジで出合いと隙間を調整しました。
下ルーパーを合わせた後、上ルーパーを合わせます。
矢印のネジを緩めて前後の調整をしました。
底からの画像です。
矢印のネジで出合いタイミングを合わせています。
組み立て後、糸調子が4で合うようにしています。
調整後、試し縫いもきれいに縫えて修理完了です。
末永くご使用ください。

2019年1月15日火曜日

JUKIミシン修理 SPUR 25SX 全体整備

JUKI SPUR25SX 10年くらいご使用で全体整備でお預かりしました。
押えの上下の動作が悪く、糸切りカムに亀裂があり交換します。
ミシンの底カバーを取り外しました。
ご使用年数の割にはきれいなほうです。

糸切りカムを取り外すために、カマを取り外しました。 糸が絡んでいましたが、簡単に取り除いています。
糸切りカムは矢印の糸切り装置の奥にあります。 下軸(カマ回転軸)を移動させて糸切りカムを取り外しますが、糸切り装置が邪魔になりネジを緩めて取り外します。
下軸に止めてある糸切り関連カム3つとギアのネジを緩めて10センチ以上、軸を右に移動させました。
外れた糸切りカムです。
取り外す時に外側の糸切り装置のネジを緩めて取り外します。
左側が取り外した糸切りカムです。
亀裂が入っていますが、この状態でも糸は切れます。  
ただ、強い負荷が掛かったりした場合、破損しますので交換しました。
この隙間から糸切りカムを入れていきました。
糸切りカムを交換して、糸切りのタイミング、カマと針のタイミングを合わせました。
動作が悪かった押え棒は研磨を行い、良好にしています。
全体の整備と注油、掃除を行い、試し縫いも問題なく縫え修理完了です。

2019年1月11日金曜日

ジャノメミシン修理 トピア802 下軸ギア交換

ジャノメ トピア 802 返し縫いボタンの動きが悪いミシンをお預かりしました。
40年くらい前のミシンです。 返し縫いボタンは注油で簡単に直りましたが、経年で下軸ギアに亀裂が入っていました。

カマ付近の画像です。
ジャノメ独自の家庭用ボビンケースを使った全回転ガマです。
音が静かで、糸絡みが少なくなります。

下軸に取り付けてある、カマを回転させるギアです。 経年で亀裂が入っています。
回転不良を起こしたり、脱落してカマが動かなくなります。
内ガマを取り外した画像です。
矢印の方向に回転します。 内ガマの剣先も矢印に合わせてセットします。
交換のため、カマを分解しました。
下軸を右に移動させて、ギアを取り外しました。
右側が交換用のギアです。
メーカーの供給がないため、社外品を注文しました。
若干形状が違いますが、取り付けてみます。
下軸ギアの取り付けに関しては、まったく問題ありません。
但し、鍋ネジがインチサイズになっている為に
ミリサイズの六角レンチは使用できません。
分解していたカマを取り付けました。
初めての交換ですので、ちょっと手間取りましたが、スムーズに回転しています。
針とカマのタイミングと隙間を調整し、ボビンケースをセットしました。
コントローラーを踏んで動かしましたが、音も軽く問題なさそうです。
上フタを取り外し、掃除と点検注油を行っています。上部には不具合はないようです。
ドロップフィードの動作不良があり、注油で直しています。
ギアを交換しましたが、動作音も静かで違和感もありません。試し縫いもきれいに縫えました。
末永くご使用ください。