2019年11月14日木曜日

シンガー SN-117の修理 縫い目の裏がループになる

シンガーSN-117 縫い目の裏がループ状になるミシンをお預かりしました。
また、針穴糸通しが通らない症状もありました。
症状確認のために試し縫いを行ったところ、カマ付近から若干の異音がします。
表の縫い目は少し乱れていますが、ひどい状態ではありません。
縫った生地を裏返しにしました。
不定期に糸がループ状になっています。
このような場合は、糸がどこかに引っかかっているか、上糸調子が弱いか、油切れです。
針板部分です。
矢印の先に小さなバリが出ています。これに糸が引っ掛かっり、裏糸のループ状になる原因のようです。
ヤスリを使い研磨しました。
バリが出来た原因は、段差部分などを縫って針が斜めに入り、針落ち穴の手前に当たってできたものです。
針板を研磨したあと、直線を右側に縫ってみました。糸締まりもよく、異音も消えています。
布の裏側です。
ループ状の縫い目も無くなりきれいに縫えています。 裏がループ状になる場合のひとつに、針板のキズがあり、研磨で改善します。
針穴糸通しですが、調整の前に針の取り付け位置を確認すると最上点に達していませんでした。 針穴糸通しの不具合の場合、位置の確認と針交換で直る場合があります。
底のカバーを取り外しました。
経年のホコリがあり、掃除と注油を行っています。
モーターベルトなどの張り具合、回転軸への注油、内部の糸絡み、ホコリなどの除去と点検を行っています。
組み立て後、試し縫いを行い、模様ズレ、糸調子、下糸巻き、ボタンスイッチなどの点検を行い問題なく縫えています。  まだまだご使用できそうです。末永くご使用ください。

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