2018年10月17日水曜日

ブラザーミシンPC-8000 動きが悪いミシンの修理

ブラザーPC-8000動きが悪いミシンをお預かりしました。
PC(BC)シリーズの上位機種になります。
この上位機種にワイドテーブル、ニーリフター(膝上げ)上送りなどを装備していた、キルト仕様機種がありましたが、模様数は同じです。
PC-8000は文字・アルファベット・簡単な飾り模様も縫えます。


動きが悪い修理依頼の為、前面カバーを取り外しました。
モーターの下部分ですが、ホコリが溜まっています。
カマの内部は掃除してありましたが、周辺にはホコリが溜まっていました。
よく活躍しているようです。

動きの悪い原因は針棒クランクとクランクロットの固着でした。画像は分解途中ですが矢印部分を取り外します。
左が針棒クランクロット、右が針棒クランクです。
黒く汚れていた部分が、固着してた部分です。  
取り外すのに、ちょっと時間が掛かりました。

針棒クランクをサンドペーパーで磨き、クランクロットは内部をヤスリで研磨して、軽く動くようにして本体に取り付けました。
カマの横の糸切り装置です。
矢印のところは糸保持板です。通常フエルトみたいなブラシが付いていますが、外れていました。
これが無いと糸切り後の縫い始めが、鳥の巣状になってしまいます。
先にメスの交換をしました。(カッターの刃)
フエルト状のブラシを貼り付けました。
これで糸切り後、きれいな縫い出しができます。
前後の送り調整がズレていた為、文字がくずれていましたが、調整を行い文字もきれいに縫えています。動作が重かった原因のクランクの固着は研磨で軽快になり修理完了です。
10年くらいご使用でホコリも溜まっていましたので整備が必要だったと思われます。
これからも末永くご使用ください。
当社では安心の修理保証をつけておりますので、今後もお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

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