2018年11月2日金曜日

ベビーロック すそあげくん 101Eの修理

ベビーロック すそあげくんです。
少し動かすと重くなり止まってしまいます。
内部の部品が悪くなっていたので、分解交換して修理します。
20数年前に発売され、補正店や学生服取扱い店でよく買って頂きました。
低速なので初心者の方でも安心して使えます。
残念ながら、10年くらい前に販売終了になっています。
修理の為、カバーを取り外しました。
矢印のパーツが経年劣化で悪くなったのが原因です。
研磨する方法もありますが、新しいパーツと交換いたします。
右の劣化したパーツを取り外すのには、固着していた為、金槌とドライバーを使い叩いてもなかなか外れず、大変でした。

新しく取り寄せたパーツ(左)は、改良されてサイズも形も変更されていました。
取り付けできるかどうか、ちょっと心配しました。



心配していましたが、新しいパーツは取り付けできました。

この後、ルーパーの連結棒を取り付けています。

すそあげくんに限らず、すくいミシンの調整はほとんど、ルーパー調整になります。
赤矢印の穴の奥にあるネジを緩め、緑の矢印の調整ネジでルーパーの前後と高さを調整します。
調整具合で、目飛びが発生しますので入念に調整しました。
矢印部分がルーパー(二股)です。
調整ネジで針とルーパーの高さの隙間をなくし、針穴から左1.5~2ミリくらいを通過するように調整しました。

他に布を突き上げる円盤(突き上げ盤)がズレていたので調整。
ライトが切れていたので交換。
糸調子皿がサビていましたので分解してサビをとり、内部の掃除と注油など行っています。
すそあげくんの縫い目です。
安定した糸調子とすくい量が出て修理完了です。(この画像は縫い目を見せる為生地を逆にしています)

すそあげくん(スクイミシン)は、目飛びを起すとそこからほつれてきます。
目飛びする時は、針を交換してください。
交換しても目飛びする時はルーパー調整が必要です。専門店にご依頼ください。


交換したパーツです。

今回、全体の整備を行いましたので、快調に縫えるようになっています。
末永くご使用ください。

当社では安心の修理保証をつけておりますので、今後もお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿