シンガー コンピューターミシン 3380下糸が上がらないミシンをお預かりしました。
20年ほど前の丈夫な実用型ミシンです。
当社でもよく販売しました。
内ガマを取り外した画像です。
針が外カマの底に当たっていますし、カマの剣先が針の裏を通過するのが早すぎて、下糸をすくわなくなっています。
下軸部分です。通常はタイミングベルトがズレて送りもおかしくなっている場合がほとんどです。 今回は、カマのみがズレていました。
右側がカマを回転させるギアですが、ギアが滑っていないか点検しました。
きれいに掃除後、滑った痕を確認しました。
ギアの山が潰れて間隔が均等になっていません。 ギアの交換が必要です。
通常はギアの間隔がきれいにならんでいます。
滑る原因は、高速で動かしている時にカマに何か絡んで動かなくなったか、動かなくなった状態ではずみ車を強い力で回されたのでしょう。
ギアの交換には、下軸を取り外して交換するのですが、軸を貫通したピンを取るか、送りカムを取り外す作業が必要です。
程度のよい中古パーツがあり、ギア交換よりこのパーツを使ったほうが、簡単で正確です。
中古の下軸ギアを交換しました。
スムーズに動くように微調整が必要でしたが、問題なく縫えそうです。
針板の交換、糸調子の調整などを行い、全体の掃除、注油、グリスの補充などを行い問題なく縫えるようにしています。 まだまだご使用できそうです。 末永くご使用ください。
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